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演技と記号2 コード
 記号論の基本のキ。

発信者と受信者の間を、メッセージはどのように伝達されるのか?
演劇に置き換えれば、俳優と観客の間を、演技はどのように伝達されるのか?

1 伝達者は、受信者に向ける何らかの伝達内容を持つ。

2 伝達者は、その伝達内容を知覚可能な表現に置き換える。
   言い換えれば、伝達者は「コード」を参照しながら「メッセージを」作成する。

3 受信者は、発信者からの「メッセージ」を受け取る。

4 受信者は、「コード」を参照しながら「メッセージ」を解読する。

1〜4が、基本的な記号の伝達である。

「コード」とは、記号とその意味を規定するルール。言語でいうところの辞書に相当する。
例えば、私はイタリア語が分からないのでイタリア人が話す内容を理解することができない。
なぜなら、私とそのイタリア人の間に「コード」が共有されていないからである。辞書を持っていないからである。辞書がなければ、言語は理解しえない。

それでも何とか理解しようと努めるとき、私が参照するのは「身体」のコードとなるだろう。


演劇の場合、記号のやり取りは言語のやり取りほど単純ではない。
俳優と観客の間に共通の「コード」がある場合とない場合が、ひとつの劇中で入り交じりながら展開するからである。


 

Posted by 松山 立 at 20:22 | 演技論 | comments(0) | trackbacks(0)

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