スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

Posted by スポンサードリンク at | - | - | -

舞台から客席へ情報が届くスピード
寒い日が続いています。みなさま風邪などひかれませんよう。
12月にケーブルテレビと契約し、年末年始はテレビばかり。
普段見たことのないチャンネルが選べることが楽しく、中でもお気に入りは。

海外ドラマ『ファーゴ』
・時代劇チャンネル
・衛星劇場HD

の3つです。
『ファーゴ』はコーエン兄弟が1996年に製作した同名の映画をリメイクしたもので、ストーリーは全く違うもののやはりサスペンス。時代劇は時代劇。衛星劇場は主に歌舞伎の中継など。
みかんを食いながらぼんやり観ているだけですが、サスペンスと時代劇では求められる演技術が全く異なります。

これすなわち、演技が観客に届くまでのスピードを調節するということではないでしょうか。
3つ挙げた例はいずれもテレビですが、舞台における演技にも同じことが言えます。

たとえば、歌舞伎や時代劇の場合は基本的に「善人」か「悪人」しか出てきません。
新歌舞伎以降は複雑な心理的葛藤を抱える人物の登場が目立ちますが、
基本的には、舞台に出てきた瞬間、画面に登場した瞬間に、

いいモンか?わるモンか?

が即座に分かることが求められます。
ある特徴的な性格がひとりの人間に備わり、原則的にそれが変わることはない、という前提でドラマは進行します。

一方、サスペンスドラマなどでこれをやると、いきなりドラマが終わってしまいます。
わざと性格を隠し、多重にすることによって、最後まで観客に探らせる必要があります。
最初に血まみれの包丁持ってた悪人っぽいやつが結局犯人でした、ではいけません。

サスペンスドラマに限らず、近代演劇以降、人間の「性格」は時間や場所あるいは対面する相手によって可変的なものだという考え方も、この演技術の裏付けになっているのではないでしょうか。

現代演劇になるとさらに複雑になりますが、
多くの場合、舞台上には複数名の俳優がおり、複数の登場人物を演じます。
彼らは演技によって客席に様々な情報を投げかけるのですが、すぐ分かるやつもいれば時間が経たないとよく分からないやつもいる。つまり、舞台から客席に情報が届くスピードに差があるのです。

その差異によってドラマを組み上げていく場合が多いのではないかと考えています。

Posted by 松山 立 at 23:17 | 演技論 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

Posted by スポンサードリンク at 23:17 | - | - | -

コメント
コメントする






この記事のトラックバックURL
http://matsuyamaryu.jugem.jp/trackback/107
トラックバック
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2019 >>

Recent Entries

Categories

Links

Archives

Recent Comments

Profile